親へのサポートこそ重要！

「うちの子がこうなったのは私の子育て良くなかったからなのだろうか？」
と悩んでしまう親がとても多いと思います。


私たちは長い不登校の子をもつ保護者をサポートしてきた経験から、
むしろ個々の保護者は真摯かつ細やかな心遣いで子どもを育ててきたと思います。
むしろ、「わが子が不登校になったのは子育てが良くなかったのだ」という考えが、
親から自信を奪い、子どもとのかかわりを躊躇させたり、
迷走させてしまうと感じています。


しかし、単独で「私の子育てが悪かったからじゃない」
と思い込もうとしても、なかなか難しいと聞きます。


よろしければ、不登校の親どうしのコミュニティで、
先輩の親たちや、同じ不登校の子をもつ親たちと
おしゃべりしてみませんか？


スタッフに、一対一でお話を聞かせていただけませんか？
誰かに話すことで、背負ってしまった自己否定感を軽くしませんか？

まず、お子さんについてお話をお聞かせください。
私たちは、そのお話を「親や子への評価の材料」とはいたしません。
「ヒントの宝庫」としてお伺いします。

実際、「不登校」や「ひきこもり」といった一見問題行動と見えるような反応は、
そこに至るまでの様々な出来事の結果であり、サインです。

子どもや親をとりまく「生きづらさ」には、
「根っこ」⇒「幹」⇒「枝」のようなつながりがあって、
「どこから手をつけていくべきか」が個々で異なります。

「昼夜逆転が」「ゲームのしすぎが」「学力が」「外に出ないことが」
「仲間がいないことが」「学校とのやりとりが」「高校をどうするかが」
「高卒後の進路が」「就職が」・・・

是非、お聞かせください。

根っこに何があるのかを、やりとりしながら考えていきましょう。
そして、私たちが
「今はこれだったらちょうどいいと思いますがいかがでしょう？」
とたくさんの選択肢の中から具体的に提案します。

提案後も、リクエストがあるたびに何度でも修正・変更・再提案などを
させていただきます。

その過程でだんだんコツのようなものを掴まれ、
徐々に保護者の発想でアイデアが生まれることも多々ございます。

表面的なテクニックでどうにかできるようなお子さんは少ないと思います。
むしろ、お子さんたちは親に対して鋭い観察眼をお持ちではないでしょうか。

不登校をめぐっては、様々な問題提議がなされています。
とくに近年では発達障害の影響とする主張も散見されます。
ですが、私たちは「信用関係」こそが最重要だと思っています。

そもそも、誰かが「こうしたほうがいいと思うよ」「そうですね」
で済めば、多くの家庭では困っていないはずなのです。
では、なぜそうならないのか。
「自他への信用」が傷ついているからではないでしょうか。

信用が重要と考えるならば、やはり表面的なテクニックではどうにもなりません。
親が「堂々と」「威張らず」「へりくだらず」
「問題視せず」「言うことに一理ある」
といった態度、たたずまいでいられるように、私たちはサポートしていきます。

「できればよその人にやってもらいたいんだけど」
と思っている方もいらっしゃると思います。よーくわかります。
せいいっぱいっやってこられた方は、そう思うものです。
ただ、家族以外との人間関係が乏しい場合、
どうしても最初は、親子の信用関係が重要なのです。