Aさん
息子が不登校になった時は、息子のすべてが止まってしまったような感じでした。母親として言い表せない程のショック、不安、孤独感でいっぱいでした。
毎日無気力に過ごす息子をみて、私の中で焦りが出てきました。学校で勉強ができないなら自分で教えるしかないと自宅学習を試みたり、息子に対してできることを手あたり次第やってみたりしました。しかし、どれも上手くいきませんでした。
ある日「ホームエデュケーション」という言葉を知りました。ホームエデュケーションに出会わなかったら、負のサイクルから抜け出せなかったかもしれません。ホームエデュケーションとの出会いから、親子の関係性や思考が変わっていきました。
ホームエデュケーションをすすめていく初期段階で気付かされたことがありました。「不登校=子供に問題がある」とか「この子をなんとかしなきゃ」という思考にこそ問題ということでした。まず息子でなく、親である自分が変わることが必要でした。変わらない自分が息子を変えることは、不可能でした。いかに親子の良い関係性をつくる土台づくりが大事かを教えてられました。
不登校に関する書物も読みました。病院のカウンセラーにも会いました。いただいた言葉やアドバイスは一次的な慰めにはなりましたが、根本的な解決には繋がらなかったと思います。そのような状況下で、イーズのスタッフは本気で関わって下さり、的確なアドバイスを送り続けてくださいました。その結果、徐々に息子も自分の気持ちが話せるようになり親子の絆が深くなっていくのを感じました。今では息子と色んなことを本音で話し合っています。息子から助けられることも増えました。
ホームエデュケーションをやってみてわかったことは、ホームエデュケーションは、例えるならばオーダーメイドの服と似ているということです。その子に合った育ちです。ただ勘違いしてはいけないことは、ホームエデュケーションは子どもが好きなものだけを与えたらいいというものではないということです。大事なこととは、子どもが自立し、人生に喜びを見つけながら生きぬいていくために必要な学びを探求し、築き上げていくことだと理解しています。
息子は今19歳です。就職後一人暮らしを始め、一年が過ぎようとしています。就職したらそれがゴールではないことを息子もよく理解しており、ときどき直接スタッフに連絡をとって職場のことなど相談しています。息子は驚くほど独立し、日々充実した生活を送っています。
私達家族は、イーズをホームエデュケーションのプロだと思っています。今16歳の娘の進学についてもサポートしていただいています。今までたくさんお世話になった分、少しでもお返しできることがあればという気持ちでこの体験談に投稿させていただきました。これからもイーズのホームエデュケーションに賛同し、活動を応援し続けたいと思っています。
もし、ひきこもっているお子さんがいらっしゃる保護者の方が、ホームエデュケーションの素晴らしさを少しでも感じていただけたら幸いです。