高認受験「下見の重要性」
高認をはじめて受験する人には、勉強よりも「受験会場の下見」をお勧めしています。これは「当日ドタキャン」を防ぐためです。
高認は、出願しても受験しない人が一定数います。以下は令和になってからの高認の「棄権率」です。
令 和 | 棄権率 |
元年度 | 11.7 |
2年度 | 11.5 |
3年度 | 12.4 |
4年度 | 12.7 |
5年度 | 12.4 |
6年度 | 11.6 |
だいたい、12%前後の人が、出願しているのに受験していません。その理由はいくつかあると思いますが、その中に「当日、不安が強くなって会場に行かれなくなったり、激しく緊張して受験できなくなったりした人」がかなり含まれていると考えます。
下見は、外出機会の少ないひきこもり傾向のある人に、とくにお勧めです。
・まず、受験の時間帯に合わせて朝起きる練習をする。表に起床時間を記録する。「朝起きられなかった」という理由で受験できない人も少なくありません。
・1回目の下見は親に付き添ってもらっていいし、時間帯もいつでもいいので、会場前まで行ってみる。
・2回目の下見は一人で行ってみる。大学が会場の場合は土日をお勧めする。
・3回目の下見は当日と同じ時間帯で行ってみる。大学等が会場の場合は構内に入れたら入ってみる。
初めての場所か、何度も行ったことがある場所かでは、当日の緊張や不安の度合が異なってきます。会場が重厚な建物の大学だったりすることもあります。当日激しく緊張すれば、集中力も低下しますし、途中で帰りたくなってしまうかもしれません。
すでに出願している場合、受験すれば何かしら9割以上合格するのですが、「当日ドタキャン」が約12%です。起床・外出・移動・社会活動に不安を伴いやすい人の場合、ドタキャン率は跳ね上がります。
「なんなら勉強しなくてもいいので、出願したなら、下見を何度かしておきましょう」というアドバイスでした。