通信制高校や専門学校等を選ぶときには、だいたい「オープンキャンパス」「学校説明会」「合同説明会」などをお勧めされると思いますが、私のおすすめは「在学生やその親の話を聞くこと(ただし説明会等以外で)」や「ふだんの通学やスクーリングの日の登下校風景を見に行くこと」です。
だいたい、外向けのイベントの日は良いところばかり出していますし、豪華なパンフレットもそうです。でも、退学するときは、良いところではないところが理由です。オープンキャンパスや学校説明会と同時に、ふだんの様子も情報を得てみてください。在学生が明るく登校しているか、ふだんの雰囲気はどうかなどを見て決めることをお勧めします。
学校を選ぶときに、「ワクワク基準」で選ぶ人は、自分ではなく、学校やそこに通って来る他人に自分をワクワクさせてもらおうという期待感がないでしょうか。そのような人は、合格通知が来てから入学するまでと、入学してから最初の2週間くらい気持ちが昂りますが、ワクワクのピークがそのあたりであることが多いのです。
「こんなところだとは思わなかった」「言ってることとやってることが違う」「選択を間違えた」といった感想をいったん抱いてしまうと、なかなかその思いは消えません。期待は学校ではなく、できたら自分自身にしておいたほいうがいいようです。
進学する際は、「入学時前後がピークにならないように、あまり期待しないで進学すること」をお勧めします。そのほうが「思っていたよりも良かった」が増えるからです。なので、学校見学に行く人には、「良いところばかりに目が向いてぽーっとして決めてしまわないように」とアドバイスしています。
ただ、施設やパンフレットが豪華であることが悪いことというわけではありません。規模が大きく人気があって経営が安定しているところのほうが、生徒・学生に十分な経費をかけることが期待できるからです。そういう意味では、ふだんも清掃が行き届いているか、食事をする場所が明るくて衛生的かなどはチェックしておくといいかもしれません。