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ブログ『誤解だらけの不登校対応』

「ありのまま」の誤解


 「子どものありのままを受け止める」という言葉は、子育て本にはおなじみです。しかし、その月・その週・その日・その時間、子どもは変化しています。「ありのまま」は常に一定していません。「ありのまま」も「受け止める」も曖昧です。「現状をそのままに理解する」という表現の方がわかりやすいと思います。

  
 たとえば「行きたい」と「行きたくない」が共存していたら、「あの子は、行きたい気持ちと行きたくない気持ちが共存していて、葛藤している」と理解します。その場合、行くことも行かないことも応援せず、「葛藤」にこそ着目すべきでしょう。

 
 家の中で過ごしている様子が「ありのままか」と問えば、本人の気持ちや考えはそれだけではないかもしれません。「あなたはずっと家の中にいてもいいのよ」の声掛けに激しく落ち込む可能性もあります。「自分はいつまでもずっとこうしていたいわけではない」と思っている人もいます。「当事者の一面だけで決めつけないこと」が大切です。

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